Ur片島
-長期修繕計画策定支援-

【概要】
所在地:福岡県飯塚市
規模:SRC造 地上9階 
住戸数:28戸
建築面積:434.22㎡
延床面積:2,838.89㎡
竣工:1992年3月
業務完了:2026年7月
実際の公開ページでは回答部分が閉じた状態で表示されます。
  • -詳細-

    ■ 背景

    当該マンションは築35年を迎えるものの長期修繕計画を有しておらず、第2回大規模修繕工事の検討も視野に入れているが、予算が足りるのか不足するのか、その道筋が立たない状況とのことでした。管理組合は複数の設計事務所へ長期修繕計画策定の可否を打診したものの、いずれも「大規模修繕工事の実施が前提」とのこと。当事務所にはそのような前提はないため、長期修繕計画の策定のみでも対応可能である旨をお伝えしました。

    ■ 着手前の質疑応答

    第1回大規模修繕工事の実施時に修繕積立金の改定は行われていましたが、その金額が現状において妥当なものかどうかは改めて検証する必要があると推察されました。また、第2回大規模修繕工事を要するほど建物が傷んでいるか否かについても判断材料が乏しく、その収集のため、簡易ながら建物調査の実施を提言しました。

    ■ 取り組み

    まずは建物の現状を正確に把握することを目的に、作図から着手し、正確な仕上数量を算出しました。これにより建物に関する基礎情報を整えたうえで、現地確認を目的とした簡易調査を実施。実際に館内へ入ると、想定以上の劣化が確認されました。この調査結果をもとに第2回大規模修繕工事の実施時期を検討し、防水面の劣化、外壁タイルの浮き、塗装の劣化などの状況から、できるだけ早期の実施が望ましいと判断しました。理想としては37期、資金面の事情を考慮した場合でも38期での実施を提案し、あわせて修繕積立金の改定案も提示しました。

    ■ 本案件の特徴

    建物の立地環境から、都心部のマンションほどの劣化進行は見られないものの、相応の劣化は確認されました。給水設備が高置水槽方式であったため、受水槽からの直結加圧ポンプ方式への改善が現実的と判断し、更新工事として計上しました。また、排水管がライニング鋼管であることから更新が相当と判断し、これもあわせて計上しています。なお、エレベーター改修がすでに実施済みである点は、将来の資金計画上、安心材料となりました。

    ■ 後記

    長期修繕計画の策定は、本来、大規模修繕工事の実施可否とは切り離して検討されるべきものです。しかし実務上は、計画策定の依頼そのものが工事受注を前提とした形でしか受けられないケースも少なくなく、結果として管理組合が計画の全体像を把握しないまま工事の要否だけを迫られる事実が往々にしてあります。まずは建物の現況を正確に把握し、計画と資金の見通しを立てたうえで、必要な工事の時期と規模を判断する——この順序を守ることが、管理組合にとって不要な不安や過剰投資を避けるうえで重要であると考えます。

     

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CM和白東Paseo
-長期修繕計画策定支援-

【概要】
所在地:福岡市東区
規模:SRC造 地上14階 
住戸数:218戸
建築面積:3,624.06㎡
延床面積:20,120.72㎡
竣工:1996年7月
業務完了:2026年6月
実際の公開ページでは回答部分が閉じた状態で表示されます。
  • -詳細-

    ■ 背景

    本件は、過去に当事務所で長期修繕計画の策定を行った物件であり、その後も適宜の見直し・更新を行ってきました。修繕積立金の改定は実施したものの、承認から実施まで1年以上を要したことや、計画修繕に計上しない工事が先行したことなどが重なり、肝心の大規模修繕工事は計画通りに進みませんでした。結果として建物は部分補修が続き、竣工から30年が経過するなかで、特にベランダ側の劣化が顕著となっていました。これを受けて、5年前に策定した長期修繕計画を改めて改定することとなりました。

    ■ 取り組み

    本物件は2棟218戸の大型マンションであり、全住戸を対象に一斉に大規模修繕工事を実施することは、資金面はもとより、工事期間中の居住環境への影響を考えた場合にも現実的ではありませんでした。借り入れによる資金調達も難しい状況を踏まえ、検討を重ねた結果、2棟の建物を4面に分割し、毎年1面ずつ工事を実施していく計画を立案しました。これにより、資金負担と工事期間中の生活への影響をともに分散させることができます。大規模修繕工事以外の工事についても、同様に実施時期を分散させることを念頭に置きながら、長期修繕計画全体を組み立てました。

    ■ 本案件の特徴

    マンションは実質2棟から成りますが、確認申請上は1棟として扱われています。比較的大型のマンションであり、本来であれば修繕積立金は貯まりやすい条件にあります。駐車場は平置き100%であるため管理費に余剰金が生じやすく、そこから修繕積立金への繰入も可能な状況です。さらに敷地内にはコインパーキングも併設されており、そこからの収入も見込まれます。こうした好条件が揃っているにもかかわらず、建物の維持保全は遅れがちであり、劣化した部分のみを場当たり的に補修してきたのが実態でした。修繕積立金の改定がもう少し早く実現できていれば、という点が悔やまれる案件です。

    ■ 後記

    本事案に限らず、長期修繕計画が形骸化する背景には、制度や資金計画そのものよりも、管理組合員の当事者意識の希薄化が根本的な要因として存在することが少なくありません。役員の一存に運営が偏りがちな体制や、管理会社への過度な依存が重なると、計画と実態の乖離はさらに進行します。こうした事態を防ぐには、修繕積立金や工事内容についての情報を組合員間で継続的に共有し、当事者意識を維持していく仕組みづくりが求められます。

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小笹H
-窓サッシ取替え工事および長期修繕計画支援-

■ 概要
所在地:福岡市中央区
規模:RC造 地上5階建 5棟
住戸数:78戸
竣工:昭和53年3月
業務完了:2025年12月
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  • -詳細-

    ■ 背景
    長期修繕計画立案を契機に窓サッシ更新を提案。メーカー確認の結果、足場を必要とせず施工が可能と判明し、さらに「先進的窓リノベ補助金」の活用可能性を確認のうえ、事業の骨格づくりに着手しました。
    本マンションは自主管理体制であり、理事会が主体となって事業を推進されました。

    ■ 事業推進のポイント
    ・補助金申請期限を見据えた工程計画
    ・2期に跨ぐ事業を円滑に引き継ぐ理事会運営
    ・製造・施工会社を実績と対応力に基づく選定の補助
    ・住戸内採寸を理事会主導で円滑に実施
    総会承認を前提に着実に準備を行い、引継ぎ時に事業が停滞しないよう検討資料を整えました。

    ■ 財務再設計
    窓サッシ取替工事の翌年から始まる3年間の大規模修繕を見据え、修繕積立金の改定を提案し、予算管理をサポートしました。

    ■ 構造的な検証と例外対応
    窓サッシ更新に伴い、エアコン冷媒管の移設が必要な住戸が判明。クーラースリーブ新設にあたりコンクリート探査を実施し、鉄筋損傷を回避する計画を立案しました。冷媒管移設費用は当初未計上でしたが、共用部工事に伴うものであることから、工事費が当初見込みより抑えられる見通しと補助金増額の見込みも踏まえ、理事会にて協議のうえ管理組合としての対応方針が決定されました。

    ■ 工事監理
    施工段階では品質ばらつきの兆候を早期に把握。サンプル確認から全数確認へ監理方針を強化し、全棟での品質均一化を徹底しました。

    ■ 本案件の特徴
    築50年を迎える自主管理マンションにおいて、長期修繕計画の新規作成を起点に検討が始まった窓サッシ取替え事業です。 当初は大規模修繕工事との同時施工を想定しましたが、本工事は足場を要さず、搬出入は各戸玄関から行うため、単独事業として実施しました。
    2024年閣議決定の「先進的窓リノベ事業」を活用し、補助金期限(2025年12月)に合わせて工程を組みました。理事会任期をまたぐ事業でしたが、関係者間の引継ぎを経て、当初の方針を保ったまま進めました。 途中、冷媒管移設という未計上課題が顕在化しましたが、補助金増額の見通しと工事費を整理し、理事会で方針を定め、コンクリート探査を伴う新規スリーブ設置にも対応しました。 自主管理体制のもと、理事会との合意形成を重ねながら進めた点が本事業の特徴です。
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LM舞鶴第2
-大規模修繕工事に関する設計監理支援-

【概要】
所在地:福岡市中央区
規模:SRC造 地上8階 地下1階
住戸数:42戸+事務所9戸
建築面積:538.02㎡
延床面積:3,182.16㎡
竣工:1982年9月
業務完了:2025年7月
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  • -詳細-

    ■ 背景
    建物調査の見積依頼を受け訪問し、簡易的ながら現地確認を行いました。懸念されていたとおり、建物各所に要補修箇所が確認されましたが、計画外の個別対応では将来に不安を残すと考え、まずは長期修繕計画の見直しから着手することを提案しました。

    ■ 重要な転機
    ある住戸内の漏水が2年間も続いている状況を確認しました。調査の結果、道路斜線制限による建物形状が、構造的に漏水を生じやすい要因となっていることが判明しました。このため、部分的な補修では改善が見込めないと判断し、広範囲にわたる抜本的改修の必要性を提案しました。

    ■ 取り組み
    ・長期修繕計画の再構築
    ・漏水原因の構造的整理
    ・修繕積立金改定の検討
    ・2024年調査開始~2025年工事完了までの一連を支援計画・財務・工事を一体で再設計し、総会承認を経て大規模修繕を実施しました。

    ■ 本案件の特徴
    発端は調査の見積依頼でしたが、長期修繕計画の立案を通じて管理の全体像が可視化されました。潜在的な課題を把握したことが、大規模修繕実施への意思決定を加速させる契機となりました。
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VN大池
-擁壁定点調査-

■ 概要
所在地:福岡市南区
規模:RC造 地上3階(地下1階)4棟
住戸数:39戸
竣工:1996年3月
敷地面積:4,154.00㎡
建築面積:1,358.16㎡
延床面積:3,299.56㎡
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  • -詳細-

    ■ 背景
    本件は、長期修繕計画の見直し依頼をきっかけに、当事務所の関与が始まった案件です。 当初、管理会社より屋上防水改修の提案がありましたが、現地を確認する中で、建物全体の状況を把握する必要があると考えました。拙速に個別工事へ進むのではなく、建物と敷地を含めた全体像を把握したうえで判断すべきと考えました。 本業務は福岡市の長期修繕計画作成助成制度を活用し、交付決定を受けています。

    ■ 事業推進
    現地確認の過程で、建設時に大規模な宅地造成が行われていることを把握しました。建物本体に緊急を要する劣化性状は認められませんでしたが、一部擁壁に変位および斜めひび割れが確認され、専門調査会社による詳細調査を実施しました。

    ■ 技術的検証
    調査の結果、最大約150mmの変位、排水機能の不足、施工時の一部不備等が確認されました。施工会社からは不備を認める回答があり、変位が収束しているか進行しているかを確認するため、定点観測による継続検証を行う方針となりました。2024年3月に予備調査を開始し、全4回の定点調査を実施しています。調査の結果として明確な進行が確認されなかったのは幸いでした。

    ■ 本案件の特徴
    第1回から第3回までの調査費用は管理組合の負担で実施しましたが、第4回以降は施工会社が負担する体制となりました。本件は、擁壁の構造的リスクを客観的に可視化し、関係者間の協議を通じて継続的な監視体制を構築した事例です。
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NS百道
-駐車場改修工事に伴う計画再構築支援-

■ 概要
所在地:福岡市早良区
規模:地上10階建 3棟 147戸(店舗2戸含む)
敷地面積:7,475.24㎡
竣工:1994年2月
業務完了:2024年4月
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  • -詳細-

    ■ 背景
    透水性アスファルト舗装の劣化が進行し、骨材の飛散や不陸による水たまりが発生していました。アンケートでは区画幅の狭さや駐車のしづらさも多数指摘され、単なる舗装更新ではなく、区画構成を含めた駐車場全体の再検討が求められていました。

    ■ 取り組み
    修繕委員会主導で進められていましたが、仕様の確定に至らず、基本計画が確定しないまま時間が経過していました。本件では、過去の資料や検討経緯を踏まえつつも前提を見直し、改修内容を取捨選択のうえ基本計画を構築しました。
    ・区画幅の見直し
    ・植栽更新(条例確認を含む)
    ・宅配業者等の一時駐車区画整備
    けやきの伐採には反対意見もありましたが、樹液被害という現実的な課題を踏まえ、樹液被害の生じにくい樹種へ更新し、緑量を確保する計画のもと、合意形成を支援しました。

    ■ 本案件の特徴
    多様な意見が交錯する中で工事の目的と前提を見失うことなく、理事会とともに計画を具体化させた案件です。
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LM第1博多
-大規模修繕工事に関する設計監理支援-

■ 概要
所在地:福岡市博多区
規模:SRC造9階建 1棟/RC造5階建 1棟
住戸数:135戸(2棟)
建築面積:601.45㎡+155.57㎡
延床面積:5,785.74㎡+731.19㎡
竣工:1972年4月
業務完了:2022年10月
実際の公開ページでは回答部分が閉じた状態で表示されます。
  • -詳細-

    ■ 背景
    築50年を経過し、躯体の劣化が顕著な状態でした。特にバルコニー上裏では爆裂が多発し、補修数量が想定を上回る状況となりました。また、コンクリートのアルカリ骨材反応が確認され、躯体耐久性の観点から抜本的な補修と対応方針の設定が求められました。賃借人の比率が高く、外部オーナーへの連絡・説明を密に行いながら合意形成を進めました。

    ■ 本案件の特徴
    築50年を迎えた高経年マンションにおける大規模修繕工事です。バルコニー上裏の爆裂やアルカリ骨材反応など、躯体劣化が顕在化しており、施工品質の確保を最優先課題としました。マーキング検査を起点に各種検査を全数・全箇所で実施し、補修数量の増加にも対応しながら工程・予算を調整しました。
    本工事はコロナ禍の最中であり、会議運営や現場管理に制約が生じる中での進行でした。さらにウクライナ情勢による資材価格高騰の影響も重なり、追加工事に伴うコスト増加という厳しい状況下での施工となりました。
    そのような環境下においても、管理組合が「今後も長く住み続ける」という意思を共有し、修繕の方向性を見失うことなく完工まで支援しました。高経年マンションでは、施工者の技術力はもとより、困難な状況下でも品質を守り抜く覚悟と社会的責任が試されることを実感した案件です。
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