Q1:
大規模修繕工事は、設計者(建築士)が監理しているなら、施工ミスは防げるのでは?
A:
「監理=常に現場を管理すること」ではありません。設計者の監理は、
「設計図書どおりに工事が進んでいるか」・「重要な工程・品質に問題がないか 」を確認・是正を求める立場です。
施工管理(職人への日常的な指示・作業管理)を行うのは、 施工会社側の施工管理技士です。
👉監理は「現場を代わりに動かすこと」ではなく、 設計意図と品質を守るためのチェック機能とご理解ください。
Q2:
工事中の判断は、すべて施工会社がしてよいのでは?
A:いいえ。設計判断が必要な事項は、施工会社だけでは決められません。
例えば、 「仕様の変更」「 仕上がりの考え方」「 設計意図に関わる判断」 これらは設計者の関与が必要です。
施工会社は、 「どう施工するか」は判断できますが 「設計として変更してよいか」は判断できません。
👉現場判断と設計判断は、明確に分ける必要があります。
Q3:
設計者と施工会社、どちらが上の立場なのですか?
A:
上下関係ではなく、役割分担です。
設計者と施工会社は、 「どちらが偉い」「 どちらが命令する」 という関係ではありません。
設計者:品質・設計意図の立場
施工者:現場実行の立場
として、異なる責任を担っています。
👉この分離こそが、管理組合を守る仕組みです。
Q4:
トラブルが起きたら、誰に責任があるのですか?
A:
内容によって異なります。
設計図書・指示内容に問題がある
→ 設計側の責任範囲
図面どおりに施工されていない
→ 施工側の責任範囲
重要なのは、 感情的に責任を求めることではなく、整理することです。
👉役割分担を理解していると、 原因の切り分けが早くなり、解決も早まります。
A:
「判断までの一任」はできません。
専門家は、
「技術的な助言」「 選択肢の提示」 はできますが、
「最終判断は管理組合(オーナー)」です。
👉そのためには、
誰が何を担当しているのか 誰に何を聞くべきか を理解しておくことが不可欠です。
A:
短期的には手間が増えても、長期的には有益です。
設計・施工を分けることで、
「一方的な判断を防げる」
「 不透明な進行を抑えられる」
「管理組合が不利になりにくい」
というメリットがあります。
👉結果として、
トラブル・追加費用・後悔を減らすことにつながります。
Q7:
なぜ当事務所は、この説明を重視しているのですか?
A:
役割の誤解が多くのトラブルを生んでいるからです。
当事務所では、 設計・工事監理の実務を通じて、
設計者に過剰な期待がかかるケース
施工会社に不適切な判断を求めてしまうケース を数多く見てきました。
👉だからこそ、 工事が始まる前に役割を共有することを大切にしています。
Q8:
設計コンサルタントが、施工会社と不適切な関係を持つことはあるのですか?
A:
本来、設計コンサルタントは、 管理組合から委託を受けた独立の専門家として、 特定の施工会社に偏らない中立的な立場で判断を行うことが求められます。 しかしながら、設計コンサルタントと施工会社との関係性が過度に近く、 第三者性に疑問が生じるような運用が問題となる事例も、業界では指摘されています。
👉管理組合としては、 先ずは実態を知ったうえで、設計コンサルタントの誠実性と説明の透明性を確認することが重要です。
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