Q:
2027年の実施を目指し、大規模修繕工事を起案しました。本事業については管理会社に頼らず、管理組合主導で進めたい考えです。ただし、なにから始めたらよいのか手探り状態であることも事実。とりあえず設計業務の見積をいただけますか?
A:
長期修繕計画から始める、後悔しない大規模修繕。
当事務所は、調査・設計・監理と長期修繕計画を一体的に行い、建物の実情に基づいた合理的な修繕計画を提供します。下地劣化調査は内定施工会社による実測で精度を高め、追加精算のリスクを抑制。塗装・防水の基礎数量は設計者が図面を基に正確に算出します。さらに工事前に長期修繕計画を見直すことで、資金計画の整合性と総会承認の透明性を確保します。当事務所の方針にご賛同いただいた場合に正式見積を提示いたします。
Q:
来期に第2回目の大規模修繕工事を計画しています。工事が完了した後に古くなった長期修繕計画の見直しをする予定なのですが、見直しの時期として適切でしょうか。
A:
長期修繕計画の作成や見直しの時期については、さまざまな考え方があります。大切なのは、「今なぜ見直しが必要なのか」という根拠を明確にすることです。 たとえば、大規模修繕工事の完了後に支出した工事費を反映し、最新の修繕積立金残高を知ることで今後の修繕資金が十分か否かを検討する考え方も悪くはありません。 ただし、さらに一歩踏み込んで考え、大規模修繕工事の計画段階で長期修繕計画を見直しておくことで、工事費の妥当性を早い段階で確認でき、管理組合にとってより有利な判断が可能になります。 また、この時点での見直しは、現在の修繕積立金額の妥当性を確認する指標にもなり、大規模修繕工事における総会議案で承認を得やすくする効果も期待できます。
Q:
専有部分内の床を踏むと、水が浮き上がってきます。当該箇所は水回りから離れているため、設備配管が原因ではないように思われます。外壁に打ちつける雨水が室内へ浸入しているのではないかと心配しております。室内の状況を確認していただくことは可能でしょうか。なお、当住戸は1階にございます。
A:
図面を確認すると、漏水箇所は水回りの設備配管から離れており、一見すると関係性が低いように思われます。 しかし、床下に浸入した水はコンクリート表面を高いところから低いところへ流れるため、距離だけで原因を断定することはできません。 なお、キッチン背面には給水・給湯・排水などの配管が集中していますので、まずはその部分の調査を行うことをお勧めします。
Q:
大規模修繕工事の実施を検討中です。
昨今の報道によれば、設計コンサルタントと施工会社が結託し、法外な工事費を請求されるケースが増えてきているとのこと。そうであれば、設計コンサルタントを介さず、責任施工方式での実施が無難と考えますが、見解をお聞かせください。
A:
報道は耳にします。国が腰を上げる事案なので、広く蔓延しているのでしょうね。
そもそもの話ですが、設計コンサルタント費用とは皆さんが想像されるほど高額ではなく、地道な作業の連続です。言い方は良くありませんが、「割に合わない仕事」なのです。
それをわざわざ遠方から出張し、または支店を開設してまでこの地(福岡)で業務をするにはそれなりの理由があるはず。しかも安価での金額提示であれば深読みは不思議ではありません。
話の本題ですが、設計者の立場からは、「責任施工方式」はお勧めしません。理由は、品質と保守・保証に不備がでるからです。具体的なことを説明しますので、当事務所に直接ご連絡ください。
ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。